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AI研修の助成金一覧|人材開発支援助成金の表示がある5社10プランと「実質〜円」の検算【2026年11月】
人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)の対象と公式ページに書いているAI研修5社10プランを、公式の料金・時間・形式で一覧にし、提供者の「助成金で実質〜円」の表示を厚生労働省の助成率(中小企業75%・1時間1,000円)と上限(eラーニングを含む訓練は1人15万円)で検算。3名以上・1〜2名ごとに選ぶ研修と、汎用的な研修が2026年8月から対象外になる点、申請するのは受講する会社自身であること、計画届の期限と対象外になる研修の型を載せています。
AI研修の費用に人材開発支援助成金を使うなら、中小企業で同じ部署の受講者が3〜9名なら、AI駆動開発協会の社内研修コース(1名162,800円・税込・10時間・3〜30名) を選びます。公式ページに「御社の目的に合わせて、研修内容をカスタマイズできます」とあり、厚生労働省が2026年8月3日の計画届から求める「特定の職務に直結した内容」に組み立てやすいからです。業務に合わせた内容で労働局が対象と認めた場合、助成後の自己負担は編集部の計算で1名30,700円です。10名をそろえられるなら、アウトバーンの「生成AI・DX基礎研修」(1名10万円・税の記載なし・対象人数10名)が編集部の計算で13,000円とより少なくなります。ただしアウトバーンの助成金の表示は会社の研修全体についてで、コースごとの対象表示はなく、カリキュラムは「生成AIの概要」から始まる初学者向けのため、提供者と労働局に対象と確かめられた場合に限ります。
1〜2名なら、AI駆動開発協会のオープン研修コース(同じ10時間・1名から)の44,450円です。ライブ講義なので賃金助成(10時間で1万円)が付き、経費助成の上限も30万円です。eラーニングでよければ、Tech Mentorのeラーニングプラン(41,250円)のほうが3,200円少なくなりますが、2026年8月3日以降の計画届から、eラーニングによる訓練の助成は同じ社員に1年度1回までです。
ナレフルの「生成AIリスキリング研修」(1名88,000円・税込・1社10名以上)は、公式ページの「実質1人あたり1万円」どおりなら10プランで最も少ない額ですが、内容は全社向けのAIリテラシー講座で、汎用的なプロンプト研修を対象外とする改正前の表示の可能性があります。
助成金を申請するのは研修会社ではなく、受講させる会社自身です。研修開始の1か月前までに労働局へ計画届を出し、研修代は先に全額を払います。「実質〜円」の表示には上限を当てていないものがあり、10プランのうち2つは編集部の計算で表示より1万円以上多くなります。
AI駆動開発協会の非エンジニア向け法人研修(社内研修コース・10時間)を見る(公式サイト)
AI研修に使える助成金は、どのコースで何%か
厚生労働省の人材開発支援助成金には7コースがあり、AI研修に使われるのは主に次の3つです。研修会社のページが「最大75%」と書くのは、事業展開等リスキリング支援コースの中小企業の経費助成率です。
| コース(厚労省) | 経費助成(中小企業/大企業) | 賃金助成(1人1時間) | AI研修での使いどころ |
|---|---|---|---|
| 事業展開等リスキリング支援コース | 75%/60% | 1,000円/500円 | DX化・新規事業に伴う10時間以上の研修。この記事の10プランはここを想定 |
| 人材育成支援コース(人材育成訓練・正規雇用労働者等) | 45%/30% | 800円/400円 | 職務に関連した10時間以上の研修で、リスキリング支援コースに当たらないもの |
| 人への投資促進コース(定額制訓練) | 60%/45% | なし | 定額受け放題の研修サービス。経費助成は受講者1人1か月2万円まで |
事業展開等リスキリング支援コースの経費助成には、受講者1人あたりの上限があります。
| 訓練の形 | 中小企業の上限 | 大企業の上限 | 1名の受講料がこれを超えると助成が増えない |
|---|---|---|---|
| 通学・オンラインのライブ講義(10時間以上100時間未満) | 30万円 | 20万円 | 中小企業40万円・大企業約33.3万円 |
| eラーニング・通信制(ライブ講義と組み合わせる場合も含む) | 15万円 | 10万円 | 中小企業20万円・大企業約16.7万円 |
eラーニング・通信制・定額制サービスによる訓練は経費助成だけで、賃金助成は付きません。消費税は支給要領で支給対象経費に含まれるため、この記事は税込の料金で計算しています。リスキリング支援コースは、令和4年〜8年度の期間限定の助成金として作られ、厚生労働省は「令和8年度末までの時限措置」と書いています。
助成金の対象と書いているAI研修はいくらか(10プラン)
公式ページに人材開発支援助成金の対象・活用可能と書いている研修を並べました。料金は公式ページの1名あたりの額です。
| 項目 | ナレフル 生成AIリスキリング研修 | Tech Mentor 生成AI研修 eラーニングプラン | Tech Mentor 生成AI研修 伴走支援付きeラーニングプラン | Tech Mentor 生成AI研修 実践AIマスタープラン |
|---|---|---|---|---|
| 提供者 | ナレフル(CLINKS) | Tech Mentor(株式会社if) | Tech Mentor(株式会社if) | Tech Mentor(株式会社if) |
| 形式(オンライン・通学・eラーニング) | オンライン開催。ハンズオン、ワークショップ形式(研修講座内で利用するツールは「ChatGPT」) | eラーニング(動画教材)+専用チャット質問 | eラーニング+伴走支援サポート(受講期間内:月2回×60分×2ヶ月)+専用チャット質問 | e-ラーニング教材受講+オンライン講義+専用チャット質問 |
| 期間・時間数 | 6日間(随時開催)。1日2時間 × 全6日間(合計12時間) | 約10時間の動画教材(希望者は約8hの実践課題(任意))。受講期間2ヶ月 | 10h e-ラーニング教材受講。受講期間2ヶ月 | 10h:オンライン講義(例:週1回 2h × 5回)。受講期間:約2ヶ月 |
| 料金(公式) | 1名あたり 88,000円 税込(※生成AIリスキリング研修の場合 ※1社10名様以上でのお申し込みが必要です。) | 通常価格 ¥165,000(税込) | 通常価格 ¥217,800(税込) | 通常価格 ¥396,000(税込) |
| 助成金・給付の対象 | 「「人材開発支援助成金」を活用することが可能なカリキュラムです。」「人材開発支援助成金を活用すれば、実質費用負担が1人あたり1万円になります。(中小企業の場合)」(導入例:中小企業10名で経費助成660,000円+賃金助成120,000円) | 「助成金適用後 ¥41,250〜(税込)」と表示(人材開発支援助成金で最大75%助成) | 「助成金適用後 ¥54,450〜(税込)」と表示(人材開発支援助成金で最大75%助成) | 「助成金適用後 ¥99,000〜(税込)」と表示(人材開発支援助成金で最大75%助成) |
各社の公式ページで確認(最終更新 2026年10月31日):
- 生成AI企業研修(ナレフル 公式)(確認日 2026-10-31)
- Tech Mentor 法人向け生成AI研修(株式会社if 公式)(確認日 2026-10-31)
- Tech Mentor 法人向け生成AI研修(株式会社if 公式)(確認日 2026-10-31)
- Tech Mentor 法人向け生成AI研修(株式会社if 公式)(確認日 2026-10-31)
ほかの3社は次のとおりです。料金と時間は各社の公式ページの表記です。研修名は短く書き、正式名は表の下に並べました。
| 研修 | 公式の料金(1名) | 時間・形式 | 助成金の表示(公式) |
|---|---|---|---|
| AIDD 社内 | 162,800円(税込) | 10時間・オンライン or 対面・3〜30名 | 「実質1名あたり 30,140円〜(税込)」 |
| AIDD オープン | 217,800円(税込) | 10時間・オンラインのみ・1〜30名 | 「実質1名あたり 43,890円〜(税込)」 |
| アウトバーン DX基礎 | 1名あたり10万円(税の記載なし) | 3時間✖️4日間・オンライン(Zoom)・対象人数10名 | 会社の研修が対象と記載 |
| アウトバーン 活用実践 | 1名あたり20万円(税の記載なし) | 6時間×4日間・オンライン(Zoom) | 同上 |
| バイテック 効率化 | 200,000円/名(税の記載なし) | 訓練時間10時間~・eラーニング+ハンズオン | 「最大75%OFF」「実質負担50,000円」 |
| バイテック 自動化 | 300,000円/名(税の記載なし) | 訓練時間10時間~・eラーニング+ハンズオン | 「最大75%OFF」「実質負担150,000円」 |
正式名は、AI駆動開発協会(AIDD)の「社内研修コースプラン」「オープン研修コースプラン」、アウトバーンの「生成AI・DX基礎研修」「生成AI活用実践研修」、バイテックBizの「AI業務 効率化研修」「AI業務 自動化研修」です。AIDDの2プランは「助成金: 対象」、バイテックBizは「適用助成金 人材開発支援助成金」「最大75%で受講することができます」と書いています。アウトバーンは会社の「実践型IT研修」が対象と書き、コースごとの表示はありません。
AI駆動開発協会の3時間のスポット研修プラン(1開催38.5万円・税込)は、公式ページで「助成金: 対象外」です。1日以内の公開講座は、10時間の要件に届かず、コースのページにも助成金の表示がありません。
| 項目 | トレノケート ChatGPTで学ぶ生成AIビジネス活用(MAC0030G) | 富士通ラーニングメディア【集合】体験!ChatGPT(UAI98L) | インソース ChatGPTプロンプトエンジニアリング研修~使いこなすための応用手法を学ぶ | ユーキャン ChatGPT プロンプト作成講座(eラーニング) |
|---|---|---|---|---|
| 提供者 | トレノケート | 富士通ラーニングメディア | インソース | ユーキャン |
| 期間・時間数 | 1日間(13:00~17:30) | 1日間(13:00 - 17:00) | 1日(10:00 ~ 16:45) | 標準学習期間:1ヵ月(受講開始から3ヵ月までコンテンツをご利用いただけます)。公式の目安は「確認テストやワーク、スキル診断テストを入れると合計で約5.5時間程度」 |
| 料金(公式) | 33,000円(税込) | ¥34,100(税込)/¥31,000(税別) | 会員 ¥45,800/通常 ¥49,500(受講料・税込。オンライン型・来場型とも) | 11,000円(税込) |
| 助成金・給付の対象 | コースのページに助成金の対象の表示なし(1日13:00~17:30で、事業展開等リスキリング支援コースの要件「訓練時間数が10時間以上」に届かない) | コースのページに助成金の対象の表示なし(1日13:00 - 17:00で、事業展開等リスキリング支援コースの要件「訓練時間数が10時間以上」に届かない) | コースのページに助成金の対象の表示なし(1日10:00 ~ 16:45で、事業展開等リスキリング支援コースの要件「訓練時間数が10時間以上」に届かない) | コースのページに助成金の対象の表示なし(eラーニング。公式の学習時間の目安は約5.5時間で、事業展開等リスキリング支援コースの要件「訓練時間数が10時間以上」に届かない) |
各社の公式ページで確認(最終更新 2026年10月29日):
- ChatGPTで学ぶ生成AIビジネス活用(トレノケート 公式)(確認日 2026-10-29)
- 【集合】体験!ChatGPT(富士通ラーニングメディア 公式)(確認日 2026-10-29)
- ChatGPTプロンプトエンジニアリング研修(インソース 公式)(確認日 2026-10-29)
- 同 スケジュール・受講料(オンライン型)(インソース 公式)(確認日 2026-10-29)
- 同 スケジュール・受講料(来場型)(インソース 公式)(確認日 2026-10-29)
- 法人・企業向けChatGPT プロンプト作成講座(ユーキャン 公式)(確認日 2026-10-29)
「助成金で実質〜円」の表示は、厚労省の上限で計算しても合うか
各社の公式の料金に、厚生労働省の助成率と上限を当てた編集部の計算です。中小企業の場合で、賃金助成は研修時間×1,000円としました(eラーニングを含むプランは賃金助成なし)。
| 研修(中小企業・1名) | 公式の料金 | 提供者の表示 | 編集部の計算 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| ナレフル 生成AIリスキリング研修(12時間)※対象と認められた場合 | 88,000円(税込) | 実質1人あたり1万円 | 10,000円 | 一致 |
| アウトバーン 生成AI・DX基礎研修(12時間)※対象の場合 | 10万円(税の記載なし) | 表示なし | 13,000円 | — |
| アウトバーン 生成AI活用実践研修(24時間)※対象の場合 | 20万円(税の記載なし) | 表示なし | 26,000円 | — |
| AI駆動開発協会 社内研修コース(10時間) | 162,800円(税込) | 30,140円〜 | 30,700円 | 560円多い |
| Tech Mentor eラーニングプラン | 165,000円(税込) | 41,250円〜 | 41,250円 | 一致 |
| AI駆動開発協会 オープン研修コース(10時間) | 217,800円(税込) | 43,890円〜 | 44,450円 | 560円多い |
| バイテックBiz AI業務 効率化研修 | 200,000円(税の記載なし) | 実質負担50,000円 | 50,000円 | 一致(上限ちょうど) |
| Tech Mentor 伴走支援付きeラーニングプラン | 217,800円(税込) | 54,450円〜 | 67,800円 | 13,350円多い |
| バイテックBiz AI業務 自動化研修 | 300,000円(税の記載なし) | 実質負担150,000円 | 150,000円 | 一致(助成は50%) |
| Tech Mentor 実践AIマスタープラン | 396,000円(税込) | 99,000円〜 | 246,000円 | 147,000円多い |
差が大きいのは、eラーニングを含むプランです。厚生労働省は、eラーニングによる訓練の経費助成の上限を中小企業15万円とし、「通学制及び同時双方向型の通信訓練と組み合わせて訓練等を実施する場合も含みます」と書いています。Tech Mentorの3プランの表示額は、どれも公式の料金のちょうど25%です。料金が20万円を超える伴走支援付きと実践AIマスターの2プランは、上限を当てていない計算と見られます。同じ会社の「実務応用コース①」の告知は、通常215,000円(税込)を「65,000円〜(税込)」としており、こちらは上限の15万円を引いた額と一致します。実践AIマスタープランのオンライン講義10時間を、eラーニングと切り分けて申請できるかは公式ページに書かれていません。
AI駆動開発協会のページは、題名に「助成金で27,400円〜」とあり、10名の試算は「導入・研修費用(10名の場合)148万円」「助成金活用なら 27.4万円」です。148万円は税込162,800円×10名(162.8万円)と合わず、162,800円を1.1で割った148,000円×10名と同じ額です。料金欄の「30,140円〜(税込)」とも前提が揃っていません。
バイテックBizは、料金欄の画像に「研修費用1人当たり最大75%OFF」「通常価格200,000円→実質負担50,000円」「通常価格300,000円→実質負担150,000円」と書いています。2プランとも実施方法は「eラーニング+ハンズオン」で、表示の額はeラーニングを含む訓練の上限15万円を当てた編集部の計算と一致します。自動化研修は「最大75%OFF」の見出しの下にありますが、上限に当たるため助成は料金の50%です。同じページの助成金の説明には「令和5年6月26日時点で厚生労働省から公表されている資料をもとに作成」とあり、2026年8月3日の改正(汎用的なプロンプト研修の対象外、eラーニングは同じ社員に1年度1回まで)より前の資料です。
バイテックBizが向くのは、1名から、eラーニングと専門家によるハンズオンの伴走型サポート(効率化研修はサポート期間2ヶ月間)を組み合わせて、ChatGPT・Gemini・Claude・Copilotの使い方を自社の課題に合わせて学ばせたい中小企業です(効率化研修の助成後は、対象と認められた場合に編集部の計算で50,000円)。費用を少なくしたい1〜2名なら、Tech Mentorのeラーニングプラン(41,250円)やAI駆動開発協会のオープン研修コース(44,450円)のほうが少なく、同じ社員に今年度ほかのeラーニング研修を受けさせる会社には向きません。
自社の人数と条件なら、どの研修を選ぶか
| 自社の条件 | 選ぶ研修 | 1名の支払い(公式) | 助成後(中小企業・編集部の計算) |
|---|---|---|---|
| 中小企業・同じ部署の3〜9名(10名以上で下の2行が対象と確認できない場合も)・開始まで1か月以上 | AI駆動開発協会 社内研修コース(内容を業務に合わせる) | 162,800円(税込) | 30,700円 |
| 中小企業・1〜2名・開始まで1か月以上 | AI駆動開発協会 オープン研修コース | 217,800円(税込) | 44,450円 |
| 中小企業・1〜2名・eラーニングでよい | Tech Mentor eラーニングプラン | 165,000円(税込) | 41,250円 |
| 中小企業・10名以上で、ナレフルと労働局に対象と確認できた | ナレフル 生成AIリスキリング研修 | 88,000円(税込) | 10,000円 |
| 中小企業・10名で、アウトバーンと労働局に対象と確認できた | アウトバーン 生成AI・DX基礎研修(12時間・ライブ) | 10万円(税の記載なし) | 13,000円 |
| 研修時間が10時間未満、または開始まで1か月未満 | 助成金は使えない。1日の公開講座を比べる | 33,000円〜(税込) | 対象外 |
助成後の額は、どの研修も、受講者の職務に直結した内容で労働局が対象と認めた場合の額です。厚生労働省は2026年8月3日以降の計画届から、「生成AIを利用するために汎用的なプロンプトの作り方を学ぶ訓練」や「職業人として共通して必要なるもの」を助成対象外にしました。ナレフルの公式カリキュラムは2日目に「プロンプトエンジニアリングの基本」、3日目にメールの添削や議事録の自動生成と、職種を問わない内容で、ページの著作権表記は2025年です。Tech Mentorは「職種別AI活用コース」(営業・マーケティング・経理・財務・人事・総務)、バイテックBizは「課題・ゴールに合わせたオーダーメイドカリキュラム」と書いていますが、eラーニング教材には「プロンプト作成術」のような汎用の単元もあります。アウトバーンは「実践型IT研修」が対象と書くだけで、コースごとの表示はありません。生成AI・DX基礎研修の対象者は「未経験、初学者、若手、リスキリング」、カリキュラムは「生成AIの概要」「業務活用例(人事・労務管理)」「生成AIを使った課題解決実践」「成果物作成と発表」で、業務例は人事・労務管理です。講義時間は同じページの研修概要に「3時間✖️4日間」、説明文に「1日6時間×4日間」とあり、編集部は研修概要の12時間で計算しました。生成AI活用実践研修(26,000円)はPythonとLangChainで自社向けアプリを作る研修で、対象者は「若手、リスキリング、経験者」です。「実質〜円」は改正前の基準による表示の可能性があるため、計画届の前に、受講させる部署の業務に合わせた内容にできるかを提供者に、対象になるかを管轄の労働局に確かめてください。
大企業(経費60%・賃金1時間500円・上限はライブ講義20万円、eラーニングを含む訓練10万円)で同じ計算をすると、自己負担はAI駆動開発協会の社内研修コース60,120円、Tech Mentorのeラーニングプラン66,000円、対象と認められた場合のナレフル29,200円です。
試算:中小企業が営業部5名に、AI駆動開発協会の社内研修コース(10時間)を受けさせる場合
- 研修代:162,800円×5名=814,000円を、支給申請までに全額支払う
- 経費助成:814,000円×75%=610,500円
- 賃金助成:10時間×1,000円×5名=50,000円(所定労働時間内に受けた分だけ)
- 自己負担:814,000円−660,500円=153,500円(1名30,700円)
研修開始の1か月前までに計画届、研修終了の翌日から2か月以内に支給申請で、助成金が入るのは支給決定の後です。厚生労働省は、確認項目が多く、他の助成金より支給可否の決定までに時間がかかると書いています。
申請するのは誰で、何をいつまでにするか
申請するのは、受講させる会社(雇用保険適用事業所の事業主)です。受講者は、その会社の雇用保険被保険者に限られます。
| いつ | 会社がすること(厚労省の記載) |
|---|---|
| 計画届の前まで | 職業能力開発推進者を選任し、事業内職業能力開発計画を作って社員に周知する |
| 研修開始の6か月前〜1か月前 | 職業訓練実施計画届と事業展開等実施計画を、管轄の労働局に出す |
| 研修中 | 計画どおりに研修を行い、受講者に賃金を払う |
| 支給申請まで | 研修代の全額を払う(受講者に一部でも負担させると不支給) |
| 研修終了の翌日から2か月以内 | 支給申請書などを管轄の労働局に出す。研修会社の支給申請承諾書と、受講料等の価格設定に関する疎明書(様式第28号)も要る |
ナレフルは「申請手続きは当社が全面サポート」、Tech Mentorは「助成金の申請もサポートします」、アウトバーンは「助成金申請のご支援も含めて、ワンストップでサポート」と書いています。厚生労働省は、助成金の申請手続き業務は社会保険労務士の独占業務で、研修会社が無償と謳っていても、受講料に申請手続きの対価が含まれると評価される場合は社会保険労務士法の問題が生じると書いています。書類の作成を外に頼むなら、誰が行うのかを契約の前に聞いておきます。
どんなAI研修が助成の対象外になるか
厚生労働省が2026年8月3日からの変更点と詳細版パンフレットで挙げている例です。
| 公式の記載 | 研修選びへの影響 |
|---|---|
| 「生成AIを利用するために汎用的なプロンプトの作り方を学ぶ訓練」は助成対象外。「生成AIを活用して商品提案書の構成案作成、文章生成、修正方法を学ぶ営業担当者向けの訓練」は助成対象 | 受講する部署の業務に直結した演習があるかをカリキュラムで確かめ、その業務の担当者を受講させる |
| 「DXの概念、デジタル技術の概要、データ活用の考え方を学ぶ訓練」は助成対象外 | 概念の講義だけの研修は当たらない |
| eラーニングによる訓練は、同じ労働者に一の年度で1回まで(2026年8月3日以降の計画届から) | eラーニングを含むプランを同じ社員に年2本受けさせると、2本目は助成されない |
| 「AI研修費用は対象経費ですが、AIツール導入費用は対象経費ではありません」 | 研修とツール導入をまとめた見積もりは、研修代とツール代を分けてもらう |
| 返金・クーポン・サービスの提供などを受け取ると全額負担とみなされない。「訓練を受講する見返りとして、製品を無料または割引で提供された」も例に挙がる | 「実質無料」「キャッシュバック」の提案は断る |
ナレフルの研修には、予習・復習用に法人向けチャット「ナレフルチャット」を基本料無料・人数無制限で半年間使える学習環境が付くと書かれています。これが上の「製品を無料で提供された」に当たるかは、公式ページからは判断できません。計画届を出す前に、管轄の労働局に確かめてください。
不正受給と判断されると、会社名・代表者名の公表、不正受給額の全額返金と2割相当額・延滞金の支払い、5年間の雇用関係助成金の不支給になると厚生労働省は書いています。
10時間以上の研修の人数別の総額(10名の試算)はAI研修(法人)比較、ChatGPTの部署別の講座はChatGPT研修の比較にまとめています。
向かない人
- 研修開始まで1か月を切っている会社、または研修を10時間取れない会社。計画届が間に合わないか、時間の要件に届きません
- 全社員にプロンプトの書き方だけを教えたい会社。厚生労働省が助成対象外の例に挙げる内容です
- 研修代をいったん全額払う資金がない会社。5名の社内研修でも814,000円を先に払います
中小企業で、1つの部署の3〜9名にその業務に直結した10時間の研修を組めるなら、AI駆動開発協会の社内研修コースのカリキュラムを自社の業務に合わせられるかを問い合わせてから、計画届の準備に入るのが近道です。10名をそろえられるなら、アウトバーンの生成AI・DX基礎研修(13,000円)とナレフル(10,000円)にも同じことを問い合わせ、労働局に対象と確かめられたものを選びます。1〜2名で、eラーニングでよければTech Mentorのeラーニングプラン(41,250円)も候補です。
AI駆動開発協会の非エンジニア向け法人研修(社内研修コース・10時間)を見る(公式サイト)
出典
- 人材開発支援助成金(厚生労働省)(確認日 2026-10-31)
- 令和8年度版 事業展開等リスキリング支援コースのご案内(令和8年4月8日版・厚生労働省)(確認日 2026-10-31)
- 人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)のご案内(詳細版・令和8年8月3日版・厚生労働省)(確認日 2026-10-31)
- 事業展開等リスキリング支援コース 支給要領(令和8年8月3日版・厚生労働省)(確認日 2026-10-31)
- 事業展開等リスキリング支援コース改正:令和8年8月3日からの変更点について(厚生労働省)(確認日 2026-10-31)
- 「訓練経費」は無料になりません(厚生労働省)(確認日 2026-10-31)
- 令和8年度版 人材育成支援コースのご案内(令和8年4月8日版・厚生労働省)(確認日 2026-10-31)
- 令和8年度版 人への投資促進コースのご案内(令和8年4月8日版・厚生労働省)(確認日 2026-10-31)
- 生成AI企業研修(ナレフル 公式)(確認日 2026-10-31)
- 非エンジニア向けAI導入・DX法人研修(AI駆動開発協会 公式)(確認日 2026-10-31)
- Tech Mentor 法人向け生成AI研修(株式会社if 公式)(確認日 2026-10-31)
- Tech Mentor 生成AI研修 実務応用コース(株式会社if 公式)(確認日 2026-10-31)
- 法人向け「生成AI研修 実務応用コース①」提供開始(株式会社if 公式)(確認日 2026-10-31)
- アウトバーン 法人向けIT教育研修(公式)(確認日 2026-10-31)
- バイテック法人AI研修(公式)(確認日 2026-11-06)
よくある質問
AI研修に助成金を使うと、いくら戻りますか
厚生労働省の人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)は、中小企業なら訓練経費の75%と、受講者1人1時間1,000円の賃金助成です(大企業は60%と500円)。経費助成は1人あたり上限があり、10時間以上100時間未満の訓練で中小企業30万円、eラーニングを含む訓練は15万円です。eラーニングを含む訓練は賃金助成の対象外です。
AI研修の助成金は誰が申請しますか
受講させる会社(雇用保険適用事業所の事業主)が、管轄の労働局に申請します。研修会社ではありません。厚生労働省は、社会保険労務士でない者が報酬を得て申請手続きを行うことは禁止されていると書いています。
「助成金で実質〜円」の表示はそのまま信じてよいですか
表示の前提を確かめてください。この記事で検算したプランでは、Tech Mentorの伴走支援付きeラーニングプランが「助成金適用後 ¥54,450〜」と表示していますが、eラーニングを含む訓練の経費助成の上限(中小企業15万円)を当てると、編集部の計算では67,800円です。訓練経費は無料にはならず、返金や協力金を受け取ると助成金は受給できません。
ナレフルの「実質1万円」はそのまま受けられますか
公式ページの研修内容は全社向けのAIリテラシー講座で、2日目にプロンプト作成の基本、3日目にメール・議事録の作成を学ぶ構成です。厚生労働省は2026年8月3日以降、汎用的なプロンプトの作り方を学ぶ訓練や、職業人として共通して必要なものを助成対象外にしています。10,000円は、受講者の職務に直結した内容に組み立て、労働局が対象と認めた場合の額です。計画届の前に、ナレフルと管轄の労働局に確かめてください。
AI研修の助成金はいつまでに申請しますか
訓練開始日の6か月前から1か月前までに職業訓練実施計画届を管轄の労働局に出し、訓練終了日の翌日から2か月以内に支給申請します。支給申請までに訓練経費の全額を払っておく必要があります。事業展開等リスキリング支援コースは、厚生労働省のパンフレットで「令和8年度末までの時限措置」とされています。
この記事の更新
- 2026年10月31日初版(人材開発支援助成金の対象表示がある5社10プランの料金・時間・形式と、厚生労働省の助成率・上限・申請手続き・対象外の例を確認)
- 2026年11月6日バイテックBizの公式ページを開き直し、料金(200,000円/名・300,000円/名)・訓練時間・形式が変わらないことを確認。提供者の表示を料金欄の画像の「実質負担50,000円」「実質負担150,000円」に直し、編集部の検算と一致。検算の節の後にバイテックBizの向く人・向かない人とCTA(PR)を追加
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