学び方
ChatGPTを社内導入する手順|アカウント・ガイドライン・研修の組み方と費用【2026年11月】
ChatGPTを社内導入する手順を、①入力してよい情報の線引き(ガイドライン)→②会社が契約・管理し学習に使われない設定を確かめる→③半日〜1日の研修→④費用の見積もり、の順で示します。デジタル庁・個人情報保護委員会・東京都・IPAの公開文書が共通して求める3点と、法人向けChatGPT研修6講座の料金(1名11,000円〜55,000円・税込)、10名で導入する研修費の試算を載せています。
ChatGPTを社内導入する手順は、①入力してよい情報の線引きを決める(ガイドライン)→②アカウントは会社が契約・管理し、入力が学習に使われない設定を確かめる→③部署の業務に即した半日〜1日の研修を入れる→④費用は研修費+ツール代で見積もる、の順が編集部の結論です。デジタル庁・個人情報保護委員会・東京都・IPAの公開文書が共通して求めるのは、「承認を得ない個人利用(シャドーIT)をなくす」「機密情報・個人情報を入力しない」「入力が機械学習に使われないことを提供事業者に確かめる」の3点です。 研修はこの記事で比べた法人向け6講座で1名11,000円〜55,000円(税込)、10名なら110,000円〜550,000円です。ChatGPT本体の料金はApp Store(日本)の表示でGo ¥1,400・Plus ¥3,000からで、法人向けのTeam・Enterpriseの料金はOpenAIの公式ページが編集部の環境では取得できなかったため、この記事では扱いません。
ChatGPT研修(法人向け)の1名あたり料金(税込・インソースは通常価格)
ユーキャンはeラーニング。ほかは半日〜1日の公開講座
ChatGPTの社内導入は、何から始めるか(4つの手順)
| 手順 | 決めること | 根拠になる公開文書 |
|---|---|---|
| 1 ガイドライン | 入力してよい情報、禁止する用途、生成物の確認方法、対外利用時の表示 | JDLA「生成AIの利用ガイドライン」第1.1版(ひな形)、IPA「テキスト生成AIの導入・運用ガイドライン」4.1.2 |
| 2 アカウント | 会社が契約・管理するか、利用を許可する手続き、入力が学習に使われない設定の確認 | デジタル社会推進会議幹事会「ChatGPT等の生成AIの業務利用に関する申合せ」第2.1版、個人情報保護委員会の注意喚起 |
| 3 研修 | 対象部署、半日か1日か、業務に即した演習があるか | 厚生労働省 事業展開等リスキリング支援コース(2026年8月3日改正)の助成対象の例 |
| 4 費用 | 研修費(1名の料金×人数)+ツール代(プラン×人数) | 各研修会社の公式料金、App Store(日本)の表示 |
ガイドラインの書き方は生成AIの社内ガイドラインの作り方で公開ひな形の項目を表にしています。
アカウントは個人契約のままでよいか、会社で契約すべきか
公的機関の文書は、個人が勝手に契約して業務に使う形を避けるよう書いています。
- デジタル社会推進会議幹事会の申合せ(第2.1版、2025年3月25日)は、現在のChatGPTを「約款型クラウドサービス」に区分し、要機密情報を取り扱えないこと、要機密情報を含まない場合でも組織の規程に則り承認を得る手続きが必要なことを職員に周知するとしています。承認を得ない利用を「シャドーIT」と呼び、誰がどう使っているか管理できなくなると書いています
- デジタル庁のDS-920(2026年6月12日決定、同年9月1日施行)の利活用ルールひな形は、国外にサーバがある場合は現地の法令が適用され検閲や接収を受ける可能性に留意すること、個人情報を含むプロンプトは提供事業者が機械学習に利活用しないことを確認することを求めています。地方公共団体も参考にすることを期待すると書かれています
- 個人情報保護委員会(2023年6月2日)は、個人データを含むプロンプトを入力する場合、提供事業者が個人データを機械学習に利用しないこと等を十分に確認するよう事業者に求めています
- 東京都の職員向け手引き(Version 1.0、2026年3月30日)は、許可されていない生成AIの業務利用と私物端末での業務を禁止し、都が導入したサービスは入力データが学習目的で保存されないことを確認済みと書いています
つまり会社がやることは、(a) 使うサービスを会社が選んで契約・許可する、(b) 入力が学習に使われない設定か法人契約かを確かめる、(c) 入力してよい情報の範囲を決める、の3つです。個人向けプランの料金はApp Store(日本)の表示で次のとおりです。
ChatGPT の基本データ更新日 2026年10月24日
| 提供元 | OpenAI | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 公式サイト | https://chatgpt.com/ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 料金プラン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 無料で使える範囲 | OpenAI の料金ページが読めず、無料枠の中身は確認できていない | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 日本語 | App Store・Google Play の日本向け表示は日本語(Web の料金ページは読めず) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 日本語対応のくわしい状況 | 編集部は試していない | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| API | 確認できず(料金ページが読めない) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 規約で気をつけること | 確認できず(料金ページが読めない) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 似た用途のツール | Claude、Gemini(Google AI プラン) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 単位の定義(公式) | 確認できず。App Store の表示に課金周期(月・年)は無い | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 上限(プラン別・公式) | 確認できず | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 価格の記録(確認日つき) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出典:
- ChatGPT(App Store 日本・アプリ内購入の表示)(確認日 2026-10-24)
- ChatGPT(Google Play 日本・アプリ内アイテムの価格帯)(確認日 2026-10-24)
App Storeの表示には課金周期がないため、何か月分の金額かはアプリ内の購入画面で確かめます。法人向けのTeam・Enterpriseは、OpenAIの料金ページが編集部の環境では取得できず(アクセス拒否)、この記事では料金・管理機能を載せていません。
研修はどう組むか:半日〜1日、1名1.1万〜5.5万円
法人向けのChatGPT研修で公式に料金が公表されている6講座です。全社員向けの入門はeラーニングか半日、推進担当向けは1日のプロンプト技法の講座、という組み方になります。
| 研修・講座 | 提供者 | 形式(オンライン・通学・eラーニング) | 期間・時間数 | 料金(公式) |
|---|---|---|---|---|
| ユーキャン ChatGPT ビジネス文書時短講座(eラーニング) | ユーキャン | eラーニング(オンライン)。動画:18本(約1時間)、確認テスト:20問、学習前テスト:10問、学習後テスト:10問、ワーク:6回。テキストはありません | 標準学習期間:1ヵ月(受講開始から3ヵ月までコンテンツをご利用いただけます)。公式の目安は「確認テストやワーク、スキル診断テストを入れると合計で約3時間半程度」 | 11,000円(税込) |
| ユーキャン ChatGPT プロンプト作成講座(eラーニング) | ユーキャン | eラーニング(オンライン)。動画:18本(1時間42分)、確認テスト:20問、学習前テスト:10問、学習後テスト:10問、ワーク:7回。テキストはありません | 標準学習期間:1ヵ月(受講開始から3ヵ月までコンテンツをご利用いただけます)。公式の目安は「確認テストやワーク、スキル診断テストを入れると合計で約5.5時間程度」 | 11,000円(税込) |
| インソース(半日研修)ChatGPTのはじめ方研修~触って学び、明日の業務を効率化する | インソース | 公開講座。オンライン型(Zoom)と来場型(東京:新宿・大阪・福岡。会場のノートPCを使用)。無料アカウントを使用 | 半日(10:00 ~ 13:00 または 14:00 ~ 17:00) | 会員 ¥24,400/通常 ¥26,400(受講料・税込。オンライン型・来場型とも) |
| トレノケート ChatGPTで学ぶ生成AIビジネス活用(MAC0030G) | トレノケート | 講義+ハンズオン演習(会場「オンラインLive」の日程はオンラインのみで受講) | 1日間(13:00~17:30) | 33,000円(税込) |
| 富士通ラーニングメディア【集合】体験!ChatGPT(UAI98L) | 富士通ラーニングメディア | 集合研修(開催地区:東京・名古屋・大阪) | 1日間(13:00 - 17:00) | ¥34,100(税込)/¥31,000(税別) |
| トレノケート 1日で学ぶプロンプトエンジニアリング(MAC0032G) | トレノケート | 講義+実習(会場「オンラインLive」の日程はオンラインのみで受講)。ChatGPTでの実行結果をもとに講義および演習 | 1日間(9:30~17:00) | 55,000円(税込) |
6 件・最終更新 2026年10月29日
部署別の選び方はChatGPT研修の比較(法人・部署別)にあります。
IPAのガイドラインは、教育の方法として「eラーニングでの利活用ガイドラインの普及」「効果的なプロンプトの共有」「日報作成など日常業務に生成AIを取り入れる文化の醸成」の3つを挙げています。研修を1回で終えず、ガイドラインの周知とプロンプトの共有を続ける作りです。
助成金について。厚生労働省の人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)は訓練時間10時間以上が要件で、この表の半日〜1日講座は時間数で届きません。2026年8月3日の改正では「生成AIを利用するために汎用的なプロンプトの作り方を学ぶ訓練」が助成対象外の例、「商品提案書の構成案作成・文章生成・修正方法を学ぶ営業担当者向けの訓練」が対象の例として示されました。研修の内容を部署の業務に直結させておくと、10時間以上の社内研修に広げたときに助成の対象になりやすい形です。
試算:10名で導入する場合の費用
| 項目 | 選んだもの | 計算 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 研修(全員) | ユーキャン ChatGPT プロンプト作成講座(eラーニング) | 11,000円×10名 | 110,000円(税込) |
| 研修(全員・講師つき) | インソース(半日)ChatGPTのはじめ方研修 通常価格 | 26,400円×10名 | 264,000円(税込) |
| 研修(推進担当2名) | トレノケート 1日で学ぶプロンプトエンジニアリング | 55,000円×2名 | 110,000円(税込) |
| ツール(全員) | ChatGPT Go | ¥1,400×10名 | ¥14,000(App Store表示。課金周期の表示なし) |
| ツール(全員) | ChatGPT Plus | ¥3,000×10名 | ¥30,000(同上) |
eラーニングで全員、推進担当2名だけ1日講座に出す組み方なら、研修費は110,000円+110,000円=220,000円(税込)です。半日の講師つき研修を全員に入れると264,000円+110,000円=374,000円(税込)です。ツール代は、課金の周期と法人契約の有無で変わるため、研修費とは分けて見積もります。
導入でつまずきやすい点は何か
- ガイドラインがないまま個人契約で使っている会社が多い。 IPAが引くJIPDECの2024年調査では、生成AIの利用規定・ガイドラインを策定している企業の割合は、会社で構築・契約した生成AIを使う企業で68.6%、社員各自で契約・登録した生成AIを使う企業で9.0%です。個人契約のままだと、ルールもない状態になりやすい数字です
- 「入力しない」だけでは足りない。 個人情報保護委員会は、個人データを入力する場合に提供事業者が機械学習に利用しないことの確認を求めています。会社が設定と規約を確かめてから配る順番です
- 私物端末と国外サーバ。 東京都の手引きは私物端末での業務利用を禁止し、DS-920のひな形は国外にサーバがある場合の現地法令の適用に留意するよう書いています。契約前に確かめる項目です
この手順が向かない会社
- 要配慮個人情報や契約上の秘密情報を日常的に扱う部署で、まずそこから使いたい会社。公的文書はいずれも約款型のサービスに要機密情報を入れない前提で、個別契約か自社システムの検討から始めることになります
- 社員が数名で、ガイドラインを作る前に試したい会社。まず推進担当1名が1日講座を受けて、入力してよい情報の線引きだけ決めてから配ります
研修を部署ごとに選ぶ段階になったら、ChatGPT研修の比較(法人・部署別)で10講座の費用と演習の中身を比べてから申し込みます。
出典
- ChatGPT等の生成AIの業務利用に関する申合せ(第2.1版)(デジタル社会推進会議幹事会)(確認日 2026-11-06)
- デジタル社会推進標準ガイドライン DS-920 行政の進化と革新のための生成AIの調達・利活用に係るガイドライン(デジタル庁)(確認日 2026-11-06)
- 生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について(個人情報保護委員会)(確認日 2026-11-06)
- 東京都AI導入・活用ガイドラインに基づく生成AI利用の手引き(東京都デジタルサービス局)(確認日 2026-11-06)
- テキスト生成AIの導入・運用ガイドライン(IPA)(確認日 2026-11-06)
- テキスト生成AIの導入・運用ガイドライン 本文PDF(IPA)(確認日 2026-11-06)
- 資料室 生成AIの利用ガイドライン(日本ディープラーニング協会)(確認日 2026-11-06)
- ChatGPT(App Store 日本・アプリ内購入の表示)(確認日 2026-11-06)
- ChatGPT プロンプト作成講座(ユーキャン 法人向け 公式)(確認日 2026-11-06)
- ChatGPT ビジネス文書時短講座(ユーキャン 法人向け 公式)(確認日 2026-11-06)
- (半日研修)ChatGPTのはじめ方研修 スケジュール・受講料(インソース 公式)(確認日 2026-11-06)
- ChatGPTで学ぶ生成AIビジネス活用(トレノケート 公式)(確認日 2026-11-06)
- 1日で学ぶプロンプトエンジニアリング(トレノケート 公式)(確認日 2026-11-06)
- 【集合】体験!ChatGPT(富士通ラーニングメディア 公式)(確認日 2026-11-06)
- 事業展開等リスキリング支援コース改正 令和8年8月3日からの変更点について(厚生労働省)(確認日 2026-11-06)
よくある質問
ChatGPTを社内導入するとき、社員の個人アカウントのままでよいですか?
公的機関の文書は、会社が使うサービスを決めて契約・許可する形を求めています。デジタル社会推進会議幹事会の申合せは承認を得ない利用を「シャドーIT」とし、個人情報保護委員会は個人データを入力する場合に提供事業者が機械学習に利用しないことを確認するよう求めています。会社が契約と設定を確かめてから配る順番です。
ChatGPTの社内研修はいくらかかりますか?
この記事で比べた法人向けの6講座は1名11,000円〜55,000円(税込)です。eラーニング(ユーキャン)が11,000円、半日の講師つき研修(インソース・通常価格)が26,400円、1日のプロンプトエンジニアリング講座(トレノケート)が55,000円です。10名なら110,000円〜550,000円です。
ChatGPTの社内研修に助成金は使えますか?
厚生労働省の人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)は訓練時間10時間以上が要件で、半日〜1日の講座は届きません。2026年8月3日の改正では「汎用的なプロンプトの作り方を学ぶ訓練」が助成対象外の例として示され、営業担当者向けの提案書作成の訓練は対象の例です。
ChatGPT TeamやEnterpriseの料金はいくらですか?
OpenAIの料金ページは編集部の環境では取得できなかったため、この記事ではTeam・Enterpriseの料金と管理機能を載せていません。個人向けプランはApp Store(日本)の表示でGo ¥1,400・Plus ¥3,000で、課金周期の表示はありません。
この記事の更新
- 2026年11月6日初版を公開(公的機関の公開文書5本と研修6講座の公式料金を確認。OpenAIの料金ページは取得できずTeam・Enterpriseは未掲載)
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